先生・関係者インタビュー

広島県福山市立東小学校の先生方とPTAの皆さん

広島県福山市立東小学校の先生方とPTAの皆さん

ーー 「校舎の思い出プロジェクト」を行うことになったきっかけについてお聞かせください。

簀戸校長先生

簀戸校長先生: 校舎が解体される前に何らかの行事を行いたいと考えていた頃、本校のPTA会長と、当時「校舎の思い出プロジェクト」を準備中だった福山市立加茂小学校(校長の前任校)のPTA会長の間で、プロジェクトが話題になったことがきっかけです。

PTA元会長 増田様: 50年以上にわたり、地域の子どもたちをずっと見守ってきてくれた北校舎が、この度解体されるということで、感謝の思いを伝えたいと考えていたとき、このプロジェクトを知って、応募させていただきました。

ーー 「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたか?

簀戸校長先生: ぺんてる、キヤノンマーケティングジャパンは、早い段階で、打ち合わせのため福山まで足を運んでくださり、きめ細かく相談に応じてくださいました。ぺんてるにご提供いただいたスクールガッシュはとても優れた画材でした。扱いやすく、光沢のある仕上がりで、このようなイベントに向いていました。また、必要十分な数量をご用意いただき参加者も思う存分に絵を描くことができ、とても満足していました。写真撮影については、撮影担当児童に対して開始前に写真教室を開催してくださいました。子どもたちも思い出に残るいい写真を残そうと意欲的に撮影をしていました。

瀬尾元教頭先生

瀬尾元教頭先生: 事前打ち合わせを行うために東小学校へ来校してくださって以後、打合せ内容・決定事項・使用材料の数量(案)・連絡事項などについて、詳しく知らせてくださいました。加えて、相談や質問についても丁寧に対応してくださったので、不安なく当日を迎えることができました。

PTA会長 藤田様: 遠方より足を運んで頂き、ご説明、アドバイスを頂け、またメールでもいろいろとサポート頂けたことで、四苦八苦しながらも安心して準備を進めていくことができました。そして何より、ぺんてるもキヤノンマーケティングジャパンもとても親切で親しみやすく、次にお会いすることが楽しみに準備を進めていくことができました。

ーー 特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

簀戸校長先生:児童数の倍近い卒業生や保護者が参加しました。また、体育館には、明治初期の開校以来の卒業アルバムを展示しました。自分の写真を見つけた初老の参加者が、「わしを見つけた。(自分が)かわいかったよ。」と冗談を言いながら喜んでおられました。壁画制作のイベントに終わらず、この機会を通じて学校の歴史や自分とのつながりを再確認する貴重な場になったと感じました。

横堀教頭先生

横堀教頭先生:東小学校のシンボルであるトトロの木(大きなカイヅカイブキ)をイメージして作成した壁一面の大きな木の葉っぱは、来校者に手形を押してもらいました。地域のおじいさんが、「ここで育って、子どもも孫もここの卒業。今は、小学校に通っている子どもはいないのだけど、最後にこうやって、参加させてもらえてよかった。」とおっしゃっていただきました。

藤野原先生:感謝祭の翌日、子どもたちとみんなで校舎を見て回りました。昨年度担任した児童が廊下で泣いていたので声をかけると、「大好きな教室や、あんなに楽しくみんなで描いた絵がもう壊れちゃうのがさみしい。」と言っていました。プロジェクトに参加することで、これまで当たり前だった毎日に感謝の気持ちが生まれたのだなあと、嬉しかったです。

PTA会長 藤田様:今回は在校生だけでなく、卒業生、地域の方にもたくさんご参加いただきました。脚が不自由になり普段はあまり外出をされないというご年配の方が、大感謝祭の日を楽しみにし、頑張ってお越しくださったり、3世代の方がご一緒にきてくださっていたりと、本当にたくさんの方に楽しみにしていただいていたことがとても嬉しかったです。東小学校のシンボルである大きな木をみんなの手形で再現したのですが、生後3か月の赤ちゃんの手形から、80代90代の方までの手形で大きな木を完成できたことは、とても素敵な思い出になりました。

ーー 学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子どもたちが描いていくときはどのような反応でしたか?

藤野原先生: はじめはどこにどう描こう・・・となっていた子もいましたが、「ここも!ここも!!」と、どんどん勢いに乗って描き進めていました。

内田先生

内田先生: はじめは思い切って描けない様子でしたが、徐々に慣れてきて、大胆に気持ちよさそうに描いていました。特に掌に塗った絵の具を壁にぺたぺた押すのが楽しそうでした。

PTA会長 藤田様: ワクワクした顔がとても印象的でした。初めは躊躇していましたが、やり始めると大きなキャンバスにどんどん色をのせていき、あっという間に素敵な作品がたくさん出来上がっていました。

ーー 子どもたちが撮影した写真や、撮影している様子をご覧になっていかがでしたか?

簀戸校長先生: カメラ担当になった児童が、やる気満々で写真を撮って回りました。子どもたちが撮る写真には、大人が撮る写真とは別の魅力があります。流行りの「映え」や構図、そしてプロジェクトの趣旨とは関係なく、子どもの感覚で素直に面白いと感じたことを切り取って撮影していました。楽しそうに描く友達の表情に様子に、グッと近寄って、飾らない表情が撮れるのも子どもたちの写真の魅力です。

瀬尾元教頭先生: 写真教室で教えてもらったことで操作の不安は少なくなり、「この絵を残したい!」「この表情が素敵だ!」など、自信を持って思いっきり写真を撮影したことが伝わってきました。

横堀教頭先生: ちびっこカメラマンとして、プロ意識を持って写真を撮影していました。プロ仕様のものがそばにあると、こんなにも意識と意欲が高まるのかと思いました。

藤野原先生

藤野原先生: 私たちもカメラを持ち歩いていましたが、やはり子どもが子どもに向ける自然な表情がいいなあと思いました。

ーー 保護者や卒業生、地域住民の皆さんの反応はいかがでしたか?

瀬尾元教頭先生: ~Thanks for all the memories.~たくさんの思い出が詰まった北校舎、今までありがとうございましたという想いを持って、とてもたくさんの方が参加されました。3世代にわたってお世話になったという方もあり、世代を超えた子どもたちの喜び・悔しさ・涙などの思い出あふれる北校舎は、東学区の宝物であると実感されたことでしょう。

横堀教頭先生: 壁に絵を描くのに抵抗のある方も、一度描き始めたら、止まらなくなった方が多かったです。「ありがとう」「忘れないよ」「いつも見守ってくれていたね」など胸が熱くなる言葉が多く、皆さんの学校への愛を感じました。

内田先生: プロジェクトを通じて、50年以上に及ぶ校舎の歴史を懐かしみ、そこで学んだ人と人とのつながりを感じられたようです。イベント開催翌日から、新聞やラジオ等に取り上げられ、多くの市民の皆様に東小学校やその地域に関心を持っていただくことができました。現在解体工事が進められていますが、外から見えるイラストを眺めながら声をかけてくださる地域の方もいて、みなさんからいつも気にかけて頂いていたんだなあと、プロジェクトを通じてさらに感じました。

PTA会長 藤田様

PTA会長 藤田様: 幅広い年齢層の方にご参加いただき、とても楽しんでくださっていたことが印象的でした。大人の方も筆を持ち、思い出を残してくださったと思います。地域の方からも、こんなことでもなければ校舎に入ることもなかなかないし、本当にありがとうというありがたいお言葉をたくさんいただきました。

ーー 今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。 このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

簀戸校長先生: ぺんてる、キヤノンマーケティングジャパンのご協力あればこそのイベントの成功でした。本当にありがとうございました。特に福山市では多くの学校で統廃合が進行中です。より多くの学校で、本校と同じような素晴らしい体験をしていただけたらと思います。今回の“北校舎大感謝祭”をもって、私たちは北校舎とお別れしました。北校舎は解体されて見えなくなったとしても、一人一人の心に描いたものは決して消えることはないでしょう。『はばたけ!東小学校~新しい歴史に向かって~』をテーマにした「校舎の思い出プロジェクト」は、学校の歴史や伝統、人々の繋がりなどを再発見できるものです。機会があれば、他校においても実施されることを期待します。

PTA元会長 増田様

PTA元会長 増田様: 地域の方々が、盆踊りやとんど祭り、文化祭などで、学校に来られる機会はありますが、卒業した思い出の校舎の中に入る機会はなかなかありません。今回、「校舎の思い出プロジェクト」をやることによって、本当に様々な年代の方が校舎を訪れ、別れを惜しむことができたのは、本当に良かったです。

PTA会長 藤田様: この「校舎の思い出プロジェクト」は、ぺんてる、キヤノンマーケティングジャパンのお力添えがなければ、到底できないことです。質の良い画材を使って描くからこそ、綺麗に仕上がり、壊すのがもったいなくなるような壁画がたくさんできあがりました。なくなってしまうからこそ、参加した人たちの心に、ずっとずっと残ると思います。お願いして本当に良かったと思います。

ーー その他、何かありましたら、ご自由にご記入ください。

PTA元会長 増田様: ぺんてるにご提供いただきました絵の具と筆は、大変品質が良く、こんなに発色良く壁や床に描けることに感激いたしました。また、キヤノンマーケティングジャパンによる写真教室を受けている児童の様子を見ていると、子どもの可能性を感じることができ、大変嬉しかったです。いろいろとお世話になり、ありがとうございました。

PTA会長 藤田様: 右も左もわからないところから、プロジェクト当日は800人を超える方にご参加いただきました。サポート頂いたぺんてる、キヤノンマーケティングジャパンには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。私事ですが、私の祖父、父、私、娘と4世代にわたり東小学校には通っています。4人それぞれ思うことは違ったと思いますが、4世代に渡り、それぞれの思い出を同じ場面でつくることができ、素晴らしい思い出になりました。素敵な時間をありがとうございました。

 

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