先生インタビュー

北海道札幌市立中央小学校
(左から)高屋敷教頭先生、林校長先生、渡邉先生

「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたか?

渡邉先生

渡邉先生 「壁に描く」という日常では体験できないプログラムは、子どもたちにとって思い出深いものになったと思います。また、画材もたくさん提供していただいたことで、描くことにより興味をもってのびのびと活動できました。カメラ教室についても、ご教授いただいたおかげで、大人では着目できない瞬間を切り取った写真がたくさん生まれました。

特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

渡邉先生 普段はやんちゃな男の子たちが、積極的に「先生、僕手伝います!」とスクールガッシュの調合を手伝ってくれた学年がありました。また、6年生は実行委員会が中心となって一つの絵を作り上げたのですが、絵が得意な児童も苦手な児童もそれぞれの関わり方を考えて作る姿は、まさに「OneTeam」と言える姿でした。みんなで一つの絵をつくる活動を通して、声をかけ合ったり画材を貸し借りしたりしながら、子どもたちの中に協力や連帯感が生まれました。

学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子どもたちが描いていくときはどのような反応でしたか?

渡邉先生 一昨年、体育館を先行して改築しており、旧体育館の壁に卒業生が絵を描くという取り組みがありました。また、工事中の校舎を取り囲む作業用の壁に、自分たちのクラスで考えた絵を拡大してプリントしていただく取り組みもありました。このように、本校では校舎改築に合わせて段階的に思い出に残る取り組みを行っているため、「壁面に絵がある」という状態にはあまり抵抗感はなかったように思います。それでも、新品の刷毛を手に壁に描く作業は、わくわくしながら取り組んでいた児童が多かったです。

子どもたちが撮影した写真や、撮影している様子をご覧になっていかがでしたか?

渡邉先生

渡邉先生 大人でも扱いに慎重になるくらいのカメラだったので、始めは「大丈夫かな?」と見ていて不安でしたが、子どもたちにはそんな気負いも無く、自然に扱いに慣れていく様子が印象的でした。また、大人ならば「こんな構図で撮ろう。」といったようなことをあれこれ考えてから撮る場合が多いと思いますが、子どもはいわば「感覚的」にシャッターを切っていることが多かったです。かえってその方がいい写真が撮れる場合があって、新たな発見でした。このように、普段の学習では見られない、子どもたちの魅力や可能性を感じた先生が多かったと思います。

保護者や卒業生、地域住民の皆さんの反応はいかがでしたか?

渡邉先生 先行して取り組んだ6年生の絵を見学して、低学年の子どもたちは期待に胸を膨らませていたと思います。全校での取り組みを通して、子どもたちが描くことの楽しさを十分に感じてくれたはずです。また、時間割を見て作業のお手伝いに来た保護者の方、参観日に来た保護者の方にも楽しんで見ていただけたのではないかと思います。

今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。 このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

渡邉先生 学習指導要領の改訂を踏まえ、どの小学校でもカリキュラムの見直しが必須になっています。新しく取り組まなければいけない教育的課題も多く、校舎の思い出プロジェクト実施に当たっては、「どの授業で(誰が)どのように取り組みを行うのか」に知恵を絞る必要があると思われます。実際、各教科の年間カリキュラムは教科書に基づいて厳格に組まれています。現場の柔軟な対応と人的な保証は必須条件になってくると思われます。

 

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