先生インタビュー

「校舎の思い出プロジェクト」を行うことになったきっかけについてお聞かせください。

高橋校長先生

高橋校長先生 現在の校舎は50年以上もの間、本校の児童に使われ、卒業生、在校生にとっては大変思い出深い校舎です。そこで、小久保進前校長先生が、2014年に同じ区内の池袋第三小学校が行った「校舎の思い出プロジェクト」の話を聞き、ぜひ、本校の子どもたちや保護者、地域の方々にもこれまでお世話になった校舎に絵を描いたり、写真を撮って残したりすることで、現校舎との最後の思い出をつくり、取り壊される校舎との思い出をいつまでも残したいと考えました。

「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたでしょうか?

服部先生 夏から計画を立てて参りましたが、綿密な打ち合わせや適切な量の画材提供など大変助かりました。絵の具以外にも、クレヨンやペイントマーカーを使った表現のアドバイスもあり、助かりました。また、思い出の場所を素敵な写真として残せるよう、子どもたちの「目線」で撮影ができたこと、高価な一眼レフを扱ったことは、児童にとって、とても貴重な体験となりました。

特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

服部先生 本校では、図工、クラス、縦割り班の3段階に分けて作品作りを進めていきました。12月に図工として校内の階段に手形でグラデーションの下塗りをして、その色からイメージできる動物や食べ物など自由にアイデアスケッチをしてから、絵の具を使い、本番一発描きで絵を描きました。最初は描くことにドキドキしていた子どもたちが「気持ちいい~」「楽しいね」とお互いに楽しそうに会話をしながらのびのびと描く姿を見れて、指導する私もとても嬉しかったです。
2月から学級会で学校の思い出を話し合ってクラス全員で描いた壁画作品は新型コロナウイルス感染症の影響で完成させることができなかったのですが、最後の登校日までそれぞれのクラス全員が一丸となって取り組む姿がとても印象に残りました。図工の指導で「見て描く」という基礎力を継続して育んでいたので、6年生の自然をテーマにしたリアリティのある絵には驚かされました。
3月には縦割り班でクレヨンで窓に絵を描く予定は叶わず、先生方で仕上げをしました。本校には70周年の時に誕生した「かしわくん」というキャラクターがおり、子どもたちの作品の中にもたくさん描かれています。給食の放送で「1年生が描いたかしわくんは何体いるでしょう」というクイズもあり、大変盛り上がりました。

学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子どもたちが描いていくときはどのような反応でしたか?

服部先生

服部先生 手形での下塗りでは、最初ドキドキしながら手形を押していた子どもたちも「汚れてもいいの?本当に?」「全部やっていいの?」と塗り進めるほどに大胆になっていく姿が見られました。下塗りを終えた壁を見て、他の学年が「ぼくたちはいつできるの?」とワクワクの連鎖が起きていたので、下塗りの1週間は私含め、校長先生はじめ担任の先生方もワクワクしていました。

子どもたちが撮影した写真(or 撮影しているところ)をご覧になって、いかがでしたか?

服部先生 ピントの合わせ方がうまいです!大人顔負けの写真もあり、子どもの可能性は無限大だなと感じました。絵と人物と間の取り方が上手だったり、空間認知などさまざまな感覚が育まれて面白いなと思いました。カメラ教室ではクラスで選ばれたという責任から真剣にお話を聞いて撮影の練習を頑張る姿も見られました。子どもたちはいつでも全力で頑張っていました。

児童や保護者の皆さん、地域住民の方の反応はいかがでしたか?

木村副校長先生 子どもたちは、とても喜んで取り組んでいました。最後の最後で新型コロナウイルス感染症の影響で完成させることができなかったのは本当に残念でした。また、保護者や地域の方々にも大変好評で、素晴らしい企画だと絶賛していました。

服部先生 12月から取り組んでいたので、通過するたびに友達の絵を見たり自分の絵を紹介したりする鑑賞の時間が十分に取れ、子どもたちの感性を育めたことが嬉しかったです。身近にある作品に触れ合うことが一番の鑑賞活動だと感じました。保護者の皆様にも「素敵ですね」と声を掛けていただけることが多く、子どもたちのやる気にもつながっていたと思います。毎日「汚れてもいい服装」で来てくださいという連絡に、保護者の方も丁寧に対応してくださり大変助かりました。ありがとうございました。

今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

木村副校長先生

木村副校長先生 このたびは、子どもたちのために大変貴重な体験をさせていただきありがとうございました。始まる前は、本校は白い壁がとても多い校舎だったので、しっかりできるのかどうか不安な面もありましたが、実際に活動が始まると、子どもたちはとてもノリノリで、世界に一つしかないとても思い出に残る活動になりました。

服部先生 本校は2020年で85周年を迎えました、2年の仮校舎での生活がありますが、この活動が子どもたちにとってとても充実したものになったので、気持ちに区切りを付けられると思います。この先100周年を迎えても変わりなく地域や保護者の皆様に愛される「イケイチ」でいて欲しいと思います。私自身も図工専科として、とてもよい経験をさせていただきました。今後の教育活動に生かして地域や学校に貢献していきたいと思います。

 

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